本文へ移動
着なくなった古着をリサイクルするには?5つの方法と捨てる前の注意点を解説
2026-09-30
着なくなった古着をリサイクルするには?5つの方法と捨てる前の注意点を解説

着なくなった古着の処分方法で悩んでいませんか。この記事では、服を捨てずにリサイクルする具体的な方法や持ち込み先を解説します。読み終わる頃には、あなたに合った服の手放し方が見つかるはずです。結論として、店頭回収や寄付などを活用すれば、服はゴミにならず次の資源として活かせるようになります。




古着リサイクルの現状と捨てる以外の選択肢が大切な理由

古着リサイクルの現状と捨てる以外の選択肢が大切な理由
日本では毎日多くの衣類が再利用されないまま焼却・埋立処分されています。捨てる量と再資源化される量の実態をふまえつつ、ここでは衣類廃棄の現状と、混同しがちな「リユース」と「リサイクル」の違いを整理します。

衣服の処分方法
年間推定量
割合
ゴミとして廃棄(焼却・埋立)
約51万トン
約64.8%
リユース・リサイクル合計
約27.7万トン
約35.2%

日本における衣類廃棄の現状と環境への影響


環境省「サステナブルファッション」関連調査(2020年度)では、事業所と家庭から手放される衣服は年間約78.7万トン、うち約65%にあたる約51万トンがそのまま焼却・埋立に回されています。1日換算で約1,200トン、大型トラック120台分です。衣類のライフサイクル全体から排出されるCO2は年間約9,500万トンと推計され、気候変動やマイクロプラスチック流出への影響も無視できません。譲る・資源化するなど、捨てる以外の選択が求められます。

リユースとリサイクルの違いを理解する


リユースは「製品をそのままの形で(必要に応じて洗浄・修理して)繰り返し使うこと」で、古着屋・フリマアプリ・おさがりがその例です。リサイクルは「一度原材料に戻して再資源化すること」で、ウエスやフェルトにするマテリアルリサイクル、化学分解して糸に戻すケミカルリサイクル、熱エネルギーに変えるサーマルリサイクルがあります。繊維to繊維の水平リサイクルは世界でも1%未満。どちらも服をゴミにしない大切な選択肢です。




古着をリサイクルして手放す5つの具体的な方法

古着をリサイクルして手放す5つの具体的な方法
古着をゴミとして捨てずに手放すには、いくつかの方法があります。それぞれに手間や費用の違いがあるため、ご自身の状況に合わせて選ぶことが大切です。ここでは、具体的な5つの方法について順番に解説していきます。

手放す方法
手間のかかり具合
費用や収益の目安
自治体の資源回収
少ない
無料(費用はかからない)
アパレル店舗の回収
少ない
無料(クーポンがもらえる場合あり)
買取店への持ち込み
やや多い
買取金額が収益になる
フリマアプリの活用
多い
自分で価格を決められる
支援団体への寄付
普通
送料などの費用がかかる場合あり

自治体の資源回収を利用して手軽に処分する


身近で取り組みやすいのは、お住まいの自治体が行っている資源回収です。多くの市区町村では、古紙やビンなどと同じように、古布や古着を資源ゴミとして回収する日を設けています。決められた日時に指定の集積所へ出すだけなので、特別な手続きは必要ありません。回収された衣類は、自治体が委託する業者を通じて、海外へ輸出されて古着として再販売されたり工業用の布としてリサイクルされたりします。ただし、濡れていたりひどく汚れていたりすると資源として扱われないため注意が必要です。自治体ごとにルールが異なるため、事前に広報誌や公式ホームページで確認しておくと安心です。

アパレルブランドの店頭回収ボックスを活用する


最近では、ショッピングモールや駅ビルに入っているアパレル店舗に、古着の回収ボックスが設置されているのを見かけることが増えました。買い物のついでに不用な服を持ち込めるため、忙しい方でも手軽に参加できるのが魅力です。ブランドによっては、自社の製品だけを回収の対象としているところもあれば、他社の服でも受け入れてくれるところがあります。服を持ち込むことで、次回のお買い物で使える割引クーポンやポイントをもらえるサービスを実施している企業も存在します。部屋が片付くだけでなく、少しお得な気分を味わえるのも嬉しいポイントですよね。

古着買取店やリサイクルショップで売却する


まだ十分にきれいで状態の良い服であれば、古着の買取専門店や総合リサイクルショップに持ち込むのがおすすめです。査定を受けて値段がつけば、その場で現金を受け取ることができます。少しでもお小遣いになれば、新しい服を買う際の足しにすることもできるでしょう。お店によっては、店頭への持ち込みだけでなく、段ボールに詰めて送るだけの宅配買取やスタッフが自宅まで来てくれる出張買取に対応している場合もあります。ブランド品やトレンドの服は比較的高値がつきやすい一方で、ノーブランドの服や季節外れの服は値段がつかないことも珍しくありません。その際、値段がつかなかった服を無料でお店側が引き取ってリサイクルに回してくれるサービスを選ぶと、持ち帰る手間が省けます。

フリマアプリやオークションで必要な人に直接譲る


スマートフォンを使って、フリマアプリやインターネットオークションで服を販売する方法も広く普及しています。自分で自由に価格を設定できるため、買取店に持ち込むよりも高い金額で手放せる場合があるのが特徴です。自分の服を気に入ってくれた人に直接届けることができるため、服への愛着が報われたような喜びを感じられます。ただし、この方法は少し手間がかかる点に注意が必要です。商品の写真をきれいに撮影し、サイズや状態などの詳細な説明文を書き、購入希望者からの質問に答えるステップが求められます。売れた後は自分で梱包して発送しなければならないため、時間に余裕がありやり取り自体を楽しめる方に向いている選択肢と言えます。

支援団体を通じて古着を寄付して社会貢献する


古着を通じて社会の役に立ちたいと考える方には、NPO法人などの支援団体に服を寄付するという選択肢があります。集められた服は、開発途上国の人々に届けられたり、服を販売した利益でワクチンや学校給食などの支援活動にあてられたりします。自分の不用品が、遠く離れた誰かの笑顔につながる素晴らしい仕組みです。寄付をする際は、服を段ボールに詰めて指定の倉庫へ発送するのが一般的な流れとなります。多くの場合、配送料は自己負担となります。専用の回収キットを有料で購入し、その代金の一部が寄付にあてられる団体もあります。少しの費用はかかりますが、社会課題の解決に参加している実感を得やすい方法と言えます。




【事例】古着リサイクルに取り組む具体的な企業とサービス





世の中には、自社の事業を通じて積極的に古着リサイクルを推進している企業が存在します。ここでは、実際にどのような取り組みが行われているのかを知るために、具体的な事例をいくつかご紹介します。

企業・サービス名
取り組みの概要
株式会社ファーストリテイリング(ユニクロ)
RE.UNIQLOを通じた全商品の回収と再資源化
日本リユースシステム株式会社(古着deワクチン)
寄付を通じて開発途上国のワクチン接種を支援

ユニクロによる全商品リサイクルプロジェクト


ユニクロを展開する株式会社ファーストリテイリングは、「RE.UNIQLO」というプロジェクトを通じて循環型社会の実現に向けた取り組みを行っています。全国のユニクロ・ジーユー・プラステの店舗に専用の回収ボックスを設置し、お客様が着なくなった自社グループ製品を回収しています。集められた衣類は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)などの団体を通じて、世界中の難民や避難民への衣料支援として届けられます。支援のニーズに合わない服や着古された服は、車の防音材や固形燃料へとリサイクルされる仕組みです。近年では、ダウンジャケットから羽毛を取り出して新しいダウン製品に生まれ変わらせる技術も実用化されており、自社製品に最後まで責任を持つ姿勢が多くの共感を集めています。

古着deワクチンを通じた開発途上国への支援


日本リユースシステム株式会社が運営している「古着deワクチン」は、不要になった衣類を回収し、世界の子どもたちの命を救う活動につなげる独自のサービスです。利用者は専用の回収キットを購入して衣類を詰めて送る仕組みとなっており、このキットの購入代金の一部が「認定NPO法人世界の子どもにワクチンを日本委員会」に寄付されます。送られた衣類は、主に開発途上国へ輸出されて現地で安価に販売されます。この販売の過程で、現地の人々の雇用を生み出すことにも貢献しているのが特徴です。家の中の不用品が片付くのと同時に、ワクチン接種という形で社会貢献ができるため、引越しや大掃除のタイミングで利用する方が増えている注目のサービスと言えます。




古着をリサイクルに出す前に確認すべき注意点

古着をリサイクルに出す前に確認すべき注意点
古着をリサイクルや寄付に出す際、ただ袋に詰めて持っていけばよいというわけではありません。次に使う人やリサイクル処理をする人への配慮が必要です。服を手放す前に確認しておきたい注意点について解説します。

確認するポイント
具体的な内容と理由
洗濯の実施
汚れや匂いがあると再利用できず廃棄になってしまうため
ポケットの中身
お金や鍵などの貴重品が入ったままになるのを防ぐため
対象外アイテム
企業や自治体によって受け付けていない品目があるため

洗濯をして汚れや匂いを落としておく


服を回収ボックスに入れたり、寄付として送ったりする前には、一度洗濯をしておくのが基本的なマナーです。長期間クローゼットにしまっていた服は、見た目がきれいに見えても、カビの原因になる湿気や見えない皮脂汚れがついていることがあります。そのまま出してしまうと、周囲の服にまで匂いや汚れが移ってしまう恐れがあります。汚れや匂いがあると再利用できず、廃棄になってしまうため、リサイクル本来の目的を果たすことができません。クリーニングにまで出す必要はありませんが、家庭用の洗濯機で普段通りに洗ってしっかりと乾かしておくことが大切です。

ポケットの中身を確認して取り出す


古着を出す際に見落としやすいのが、ポケットに入ったままの貴重品です。洗濯や保管の過程で、お金や鍵などの重要なアイテムが紛失する危険があります。収集業者や仕分け作業の担当者に不必要な迷惑をかけないためにも、リサイクルに出す前に全てのポケットの中身を確認することが重要です。見た目では気づきにくいドライクリーニング店の領収書や、ハンカチ、ティッシュなども取り出しておくことをお勧めします。ポケットに物が入ったままだと、リサイクル処理の過程で機械に引っかかるなどのトラブルの原因になる可能性もあります。

回収対象外のアイテムではないか確認する


服であれば何でも回収してもらえるわけではないため、事前の確認が欠かせません。回収を行っている自治体や企業、支援団体ごとに、受け入れ可能な品目とそうでない品目が細かく決められています。企業や自治体によって受け入れていない品目があるため、ルールを守らずに対象外のものを混ぜてしまうと、仕分け作業に多大な迷惑をかけてしまいます。例えば、Tシャツやズボンなどの一般的な衣類は問題なく受け入れてもらえますが、布団や毛布などの寝具類、泥のついた靴、下着類は回収対象外となっていることが多く見受けられます。濡れた状態の服はカビが発生しやすいため、ほとんどの窓口で引き取ってもらえません。事前にホームページや案内チラシを確認し、ルールに従って持ち込むことが推奨されます。




まとめ





この記事の要点をまとめます。
  • 日本では年間約51万トンの衣服がゴミとして廃棄されている
  • そのまま着るリユースと素材を変えるリサイクルはどちらも環境負荷を減らせる
  • 自治体回収や店舗の回収ボックスなら無料で手軽に服を手放せる
  • リサイクルショップやフリマアプリを使えば服がお金に変わる可能性がある
  • 寄付を通じた社会貢献やユニクロなどの企業事例も選択肢となる
古着をゴミ箱に捨てる前に一度立ち止まり、自分に合ったリサイクル方法を選ぶことで、お部屋も心もスッキリと整うはずです。
TOPへ戻る